【第9回】なぜ株価は「右肩上がり」になると思えるの?経済が成長し続ける3つの理由
前回は、業績の悪い会社を外して元気な会社を自動で組み入れてくれる「インデックスファンド」の魅力をお伝えしました。
これを聞いて、「仕組みは素晴らしいけど、もし世界中の会社が全部一斉にダメになっちゃったらどうするの?本当にこれからも経済は成長(右肩上がり)していくの?」と不安に思った方もいるかもしれません。
大切なお金を何十年も預けるのですから、その疑問を持つのはとても正しい感覚です。 結論から言うと、世界全体の経済(株価)は、一時的に下がることはあっても、長期的に見ればこれからも「右肩上がり」で成長していく可能性が非常に高いと言われています。
その根拠となる、3つの大きな理由を見ていきましょう!
理由①:世界の「人口」が増え続けているから

経済が成長する一番シンプルで強力な理由は「人が増えているから」です。
日本に住んでいると「少子高齢化で人口が減っている」というニュースばかり耳にするため、世界全体も同じように縮んでいると錯覚しがちです。しかし、世界に目を向けると、人口は今も爆発的に増え続けています。
人が増えれば、当然ですが生きていくために必要なものが増えます。
- 食べるための「お米やパン」がもっと必要になる
- 着るための「服」や「おむつ」がもっと必要になる
- 住むための「家」がもっと必要になる
人が増えて「欲しい!」という声(需要)が増えれば、世界中の会社はそれに応えるためにたくさんのモノを作り、サービスを提供します。結果として会社の利益が増え、世界全体の経済はどんどん大きくなっていくのです。
理由②:お金の価値が下がる「インフレ」が起きるから

第5回の記事で、モノの値段が上がり、お金の価値が下がる「インフレ」の罠についてお話ししたのを覚えていますか?実はこのインフレこそが、株価が右肩上がりになる大きな理由の一つでもあります。
インフレが起きてモノの値段が上がるということは、会社側から見れば「売上(入ってくるお金)」が増えるということです。
たとえば、今まで100円で売っていたジュースを、インフレに合わせて120円に値上げしたとします。すると、会社の売上の数字は大きくなりますよね。売上や利益の数字が大きくなれば、その会社の価値(=株価)も基本的には上がっていきます。
つまり、「お金の価値が目減りする(インフレ)」と「株価が上がる」は、コインの表と裏のような関係なのです。だからこそ、株式(インデックスファンド)を持っておくことは、インフレから資産を守る最強の盾になるのです。
理由③:人間の「もっと良くしたい!」という欲求(イノベーション)

最後の理由は、私たち人間の根本的な欲求です。
私たちは常に「もっと便利な生活がしたい」「もっと楽をしたい」「もっと健康で長生きしたい」と願っていますよね。家事や育児の負担を減らす便利な家電が欲しい、遠くにいる家族と顔を見ながら話せるスマホが欲しい……。
この「もっと良くしたい!」という強い思いがある限り、人間の進歩が止まることはありません。
世界中の優秀な人たちや会社が、私たちの願いを叶えるために、AI(人工知能)や新しい薬、便利なサービスを次々と生み出してくれます。この新しい発明(イノベーション)が続く限り、企業の価値は上がり続け、経済も前へ前へと進んでいくのです。
第9回のまとめ
世界全体の株価が長期的に右肩上がりになる理由は、以下の3つです。
- 世界の人口が増え続け、モノやサービスの必要量が増えるから
- インフレによってモノの値段が上がり、会社の売上も上がるから
- 「もっと便利な生活がしたい」という人間の欲求と進化が止まらないから
もちろん、短期的には戦争やウイルスの流行などで、株価が一時的に「ガクッ」と下がるショックは何度も起こるでしょう。しかし、人類はこれまで何度もそれを乗り越え、さらに力強く成長を続けてきました。
だからこそ、インデックスファンドを通じて「世界全体」に投資をし、どっしりと構えて「時間」を味方につけることが大切なのです。将来、子どもたちが大きくなる頃の世界は、今よりもっと豊かで便利になっているはずですよ!
さて、これで「投資の仕組み」についての基礎知識はバッチリです! 次回はついに実践編。毎月の家計から、どうやって「投資に回すお金」を無理なく生み出していくのか?家計管理のコツについてお話しします!

