【第4回】全部使っちゃダメなの?私たちが「お金を貯める」3つの本当の理由

ここまでのお話で、「お金自体には価値がなく、何かと交換してこそ意味がある便利なチケットだ」とお伝えしてきました。
それを聞くと、「だったら、毎月お給料が入ったら全部欲しいものと交換(使い切る)しちゃえばいいんじゃない?」と思うかもしれません。
たしかに、お金は使ってこそ価値を発揮します。しかし、それでも私たちが「貯金」をして手元にお金を残しておく必要があるのには、大きく分けて3つの大切な理由があるのです。
理由①:予期せぬ「もしも」から生活を守るため

生きていると、予測できないトラブルが突然やってきます。
- 急に体調を崩して入院することになった
- 毎日使っている洗濯機や冷蔵庫が突然壊れた
- 子どもが急に熱を出して、予定外の出費が重なった
こんな「もしも」の時に手元にお金が全くないと、生活が行き詰まってしまいます。貯金とは、こうした予期せぬトラブルから自分や家族の生活を守るための「お守り(クッション)」のような役割を果たしてくれます。一般的には、生活費の半年〜1年分ほどが手元にあると安心だと言われています。
理由②:未来の「やりたいこと」の選択肢を増やすため

お金は「交換チケット」ですが、世の中には毎月のお給料だけでは交換できないような「大きな買い物」があります。
- 家族で思い出に残る旅行に行きたい
- マイホームを買いたい
- 子どもが「これを学びたい!」と言ったときに、十分な教育環境を整えてあげたい
こうした未来の大きな目標を叶えるためには、チケットを少しずつ集めておく(貯める)必要があります。お金を貯めることは、ただ我慢することではありません。未来の自分や家族の「選択肢」を増やし、自由を手に入れるための準備なのです。
理由③:心の「ゆとり」を持つため

実は、これが一番の理由かもしれません。 「今月もギリギリだ…」「来月の支払いはどうしよう…」と、常にお金のことばかり考えていると、心に余裕がなくなってしまいます。心の余裕がなくなると、イライラして身近な人に当たってしまったり、冷静な判断ができなくなったりします。
口座にある程度の貯金があるという事実は、「まあ、なんとかなるか」という心のゆとり(精神安定剤)になります。お金を貯める最大のメリットは、この「安心感」を得て、毎日を笑顔で過ごすことにあると言っても過言ではありません。
第4回のまとめ
お金を貯める理由は、ただ通帳の数字を増やすためではありません。
- 予期せぬトラブルへの「お守り」
- 未来の家族の「選択肢(自由)」
- 毎日を笑顔で過ごすための「心のゆとり」
この3つを手に入れるために、私たちは上手にお金を残していく必要があるのです。
「なるほど、だからお金を貯める必要があるんだな!」と納得していただけたでしょうか。 ……しかし、ここで一つ大きな落とし穴があります。
「よし、じゃあ将来のために、銀行にお金をどんどん貯金していこう!」 そう思ったあなた。実は「銀行に貯金しているだけでは、あなたのお金は少しずつ減ってしまうかもしれない」という衝撃の事実をご存知ですか?
次回は、絶対に知っておきたい「インフレの罠(貯金のリスク)」について分かりやすく解説します!


